第85章 それぞれの家から五百万ずつ出せ

杉浦杏奈の投稿が更新されてから、まだ30分も経っていないというのに、リポストはすでに数十万に達していた。

ファンかどうかなんて関係ない。みんな「面白そうだから」と首を突っ込みたがる。

「灰原社長が直々に杏奈の誕生日を祝うとか、規模しょぼいわけない。絶対行く!」

「杉浦杏奈は好きじゃない。でも誕生日パーティーは好き」

「姉の誕生日に、妹が元婚約者と婚約って、手順どうなってんの?」

「杉浦家、杏奈のこと軽く見すぎ。誕生日って知らないの?」

コメントを眺めながらも、杏奈の口元には笑みが残っていた。

永井明がオフィスに入ってくるなり、気まずそうに彼女を一瞥する。

「ファンを100人…...

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